患者さんのお悩みが肩凝や膝痛などの運動器疾患であっても、治療の前に、ほぼ毎回腹診をさせていただいてます。
まずはみぞおちから少しずつ下にずらしながらお腹を押して、前正中線上の痛みや違和感を調べます。
次に、肋骨の下縁(左右の季肋部)も中央から外側にかけて押していきます。
最後に、季肋部から乳頭線上を下にずらしながら押していきます。
痛みや硬さ、違和感があった場所と対応する
手足の爪の脇=井穴(せいけつ)に刺絡すると
大体痛みが軽くなるので
「あれっ⁈痛くない」
「最初より軽いです、気にならない」
「え?どうして⁈」
とびっくりされる患者さんが多いです😊
例えば背中の凝りや痛みを治すのに、もし肝臓や胆管または腎臓に原因があったとしたら筋肉をほぐす鍼灸だけやっていても改善しないですよね?
腹診はまずそこを調べ、問題のありそうな内臓にアプローチします。
先日いらした患者さんは
胃(みぞおち)と右のお腹の肝と腎のところに圧痛があり、まず肝と腎に対応するツボ(右足の親指と小指)に刺絡をすると肝と腎の圧痛がなくなり、まだ刺絡していないの部分の圧痛も無くなっていました😆
ちなみに患者さんは、
・あまりお酒は飲まない(強くない)
・仕事のストレスは常に感じている
とのこと。
昔のように、お腹を触ってくれるお医者さんは少なくなってきましたが、鍼灸師はちゃんとお腹を診ます。
ぜひ鍼灸サロンしろねこで腹診体験されてみてください。